文化遺産マネジメントラボ

Cultural Heritage Management Laboratory

文化財レポート(石見編)

令和3年6月5日、高原特有の美しい景観を誇る石見高原エリアを散策。観音滝は、断魚渓・漢音滝県立自然公園の中にある。言い伝えによると、江戸時代中期、老人が上流の淵の石の上で休み、そこにドウラン(煙草入れ)を忘れて帰り、それを思い出して取りに帰ったところ、子牛の頭くらいの竜がそのドウランを角にかけて振り回しているのを見た。姿を見られた竜は、それ以来老人の屋敷付近に現れて田畑を荒らしまわった。老人は観音滝のほとりに観音様を安置して竜神の怒りを鎮め、それ以来この滝を観音炊きというようになったという。もう一枚は県指定名勝及び天然記念物になっている志都の岩屋にある神社。縄文時代以降、巨石崇拝や山岳信仰の対象として修験者の霊場にもなったという。石見高原は起伏の小さい都野津面と呼ばれる浸食面が、出雲市から益田市まで広く断続的に分布しており、文化的景観としても興味深い。

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